会長挨拶

第35回日外傷学会総会・学術集会 会長:齋藤 大蔵
(防衛医科大学校防衛医学研究センター外傷研究部門 教授)
ご挨拶
謹啓

時下、益々ご隆盛のこととお慶び申し上げます。平素より私どもの学会活動にご理解、ご協力を頂き厚く御礼申し上げます。

さて、私こと、このたび日本外傷学会総会・学術集会の会長を仰せつかり、第35回日本外傷学会総会・学術集会を2021年5月27日(木)、28日(金)に開催させて頂くことになりました。テーマは「外傷医療 -明日にかける橋-」とさせて頂きました。

まず、お伝えしたいことは、今般の新型ウィルスの感染拡大にともない、開催形式を熟慮・検討した結果、本総会・学術集会の通常開催を断念し、オンラインによる完全ウェブ形式で開催することにしたことであります。皆様にはご不便をおかけするかもしれませんが、ウィルスに屈することなく、新しい時代にむけて学術・研究活動を引き続き進めることが大切であると使命感を感じて決心した次第です。皆様に十分なご討論を頂けますよう、ライブディスカッションの機会も最大限に設けさせて頂く所存でございます。 何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

日本外傷学会はその定款によれば、外傷学に関する情報の収集、提供、および交換を行うことによって、外傷学ならびに関連分野の進歩,発展に貢献するとともに、日本国民の生命と健康の保全に寄与することを目的とした学術団体とされています。前身である日本外傷研究会の設立から約45年間が経過し、この間に本学会は外傷初期診療ガイドライン(JATEC)コース、日本外傷データバンク(JTDB)、学会臓器損傷分類、多施設臨床研究などの企画を立ち上げ、本邦における外傷診療の質向上の実現に大きく貢献してきました。現時点で会員数は約2,200名ですが、年一回開催される日本外傷学会総会・学術集会は、救急医、外科医、脳神経外科医、整形外科医を中心に、基礎医学研究者、看護師、診療情報管理士らが約1,000名集まり、外傷医療全般に関して討議する学際的な伝統ある学会集会になりました。この活気ある学術的な情報交換が近未来の外傷医療に少しでも貢献し、将来を担う若い医師・医療関係者に外傷医療発展を目指す情熱と心意気が伝わることを切に願い、本学会のテーマを「外傷医療 -明日にかける橋-」とさせて頂いた次第です。

皆様の多数の演題ご応募とご参加をお待ちしております。

謹白