会長挨拶
- 第41回日本登山医学会学術集会
- 会長 大城 和恵
- (北海道大野記念病院)
平素より私どもの学会活動にご理解、ご協力を頂き厚く御礼申し上げます。
この度、第41回日本登山医学会学術集会を2021年5月29日(土)~ 30日(日)に「北海道大学学術交流会館」で開催させて頂くことになりました。
大会テーマは「山岳救急医療の意義と挑戦(Emergency Mountain Medicine〜its significance and challenges)」です。
私の調査では、日本の山岳遭難死因は、外傷、低体温症、心臓死、雪崩関連死が上位を占めており、山岳地から適切な医療施設での治療を受けるまでには、一定の時間、環境の影響、資機材の制限を受けます。「山岳救急医療」には、登山者・救助隊・病院と、それぞれに役割があり、命を繋ぐことができます。
大会では、医療者のみならず一般の方々にも役立つ教育プログラムも重視して企画し、医療関係者に加え、山に関わる多くの皆様に「山岳救急医療」への理解を深めて頂けますよう準備しております。「山岳救急医療」の軌跡を国内外の知見と共に振り返り、人の命を守り、社会の負担を軽減していけるよう、未来への提言を目的に、この学術大会が発信と交流の機会となりますよう開催させて頂きます。
皆様の多数の演題ご応募と当日のご参加をお待ちしております。