会長挨拶

会長挨拶

婦人科腫瘍の緩和医療を考える会総会・学術集会
会長 梶山広明(名古屋大学産婦人科学教室教授)

このたび婦人科腫瘍の緩和医療を考える会 第10回総会・学術集会を主催させていただくことになりました。記念すべき第10回集会長の任をいただき大変光栄に感じております。未だ収束の見込みが見通せない新型コロナウイルス感染症蔓延の下にもかかわらず、本会開催に際して多数の方々にご支援・ご協力をいただきこの場をお借りして心よりお礼申し上げます。

さて本学術集会は2021 年10 月16 日(土)に名古屋駅前のミッドランドスクエア オフィスタワーでオンライン配信とのハイブリッドで開催させていただきます。開催に際しましては感染対策に十分配慮致します。何卒ご理解ご協力の程お願い申し上げます。本学術集会のテーマは、「あらためて婦人科腫瘍に特有の緩和医療を考える」といたしました。近年目まぐるしい勢いでがん治療が進歩致しておりますが、その一方で本邦の最大の死因もがんという事実に直面しています。がんで亡くなるということは、多かれ少なかれほとんど全ての方に緩和医療が必要となることを意味します。この新規治療のあふれる時代だからこそ緩和医療の重要性がクローズアップされると思います。本会が第10回という節目の時期に「あらためて婦人科腫瘍に特有の緩和医療とは何か?」、「今後、婦人科腫瘍有の緩和医療に求められるものは何か?という視点から原点に立ち返ってみたいと考えております。そこでそれらを踏まえて本会理事長である藤村正樹先生には理事長講演を、そして名古屋大学医学部附属病院化学療法部・緩和ケアチームの杉下美保子先生には特別講演をお願いいたしました。シンポジウムでは「あらためて婦人科腫瘍に特有の緩和医療を考える~日常臨床における私の創意工夫~」を主題として緩和医療の第一線でご活躍の先生方に貴重なご講演をいただきます。また生きとし生けるものには必ず「死」が訪れ、これは「自然」なことです。私自身もしっかりとした死生観を持って日々生きていくことの大切さを感じており会長講演をさせていただく予定です。こうしたプログラムから婦人科腫瘍に特有の緩和医療についてあらためて皆様と熱い議論や意見交換をさせていただきたいと考えております。

現地会場では参加者の皆様に安心してご来場いただけますよう、ソーシャルディスタンスの確保や換気対策を徹底などの感染防止対策をしっかり行います。実りある学術集会を目指して、教室員一同鋭意準備を進めております。多くの方々のご参加を心よりお待ち申し上げております。