会長挨拶
ご挨拶
この度、第15回関東産婦人科乳腺医学会 学術集会を2024年8月25日(日)に、はまぎんホールヴィアマーレにて開催させていただくことになり、大変光栄に存じております。
現在、日本人女性において最も罹患率の高い悪性腫瘍は「乳がん」であり、特に検診による早期発見は急務かつ重要と考えます。そして、多くの産婦人科医が子宮がん・卵巣がんとともに乳腺への関心を高めて欲しいと願っております。
これまで本邦では、乳腺疾患は主に外科・乳腺科などが担当してきましたが、最近の医学教育では、産婦人科学を中心に、「乳腺・生理学・病理学・学放射線医学」が加わった「生殖器機能系」と呼ばれる包括的な教育カリキュラム制度になっております。すなわち、現在の医学生は、乳腺疾患の授業は外科学ではなく、上記の臨床医学系で学習していることから、すでに実地臨床に携わっておられる産婦人科の先生方は、若手医師への指導の観点からも、乳腺疾患を正しく理解し、診療する事が求められております。
こうした中、産婦人科医師による乳癌検診を中核として、広い乳腺疾患の教育・診療を目的として本学会は活動しており毎回多くの参加者による熱心な意見交換が行われており、最近では助産師・看護師の方々の参加も増えております。
今回の第15回関東産婦人科乳腺医学会学術集会は、テーマを「乳腺医療における多職種との連携と推進」とし、乳腺に関する最近の話題を中心に、多角的に乳腺疾患の理解を深め、実地臨床に生かせる学術集会にしたいと考えております。そして、開催形式も現地開催に加えてオンデマンド配信とし、関東地区以外の先生方、さらに助産師や看護師、薬剤師の方々など、多職種の皆様のご参加も歓迎したいと思っております。
皆様の多数のご参加をお待ちしております。
- 第15回 関東産婦人科乳腺医学会
- 会長 的野 博
(的野ウィメンズクリニック 院長)