会長挨拶

ご挨拶

この度、2023年8月27日(日)に開催される第14回関東産婦人科乳腺医学会学術集会を東京歯科大学市川総合病院 産婦人科で担当させていただくこととなりました。大変光栄に存じております。

日本人において最も罹患率の高い悪性腫瘍は乳がんであることは周知であり、その対応、特に早期発見は急務となっています。近年、乳がん対策のために世界的に提唱されているキーワードは「ブレストアウェアネス」です。これは「乳房を意識する生活習慣」のことであり、女性が乳房の状態に日頃から関心を持つことにより、乳房の変化を感じたら速やかに医師に相談することを勧めています。しかし、産婦人科では妊娠・出産のときだけでなく、乳腺疾患に遭遇することが少なくありませんが、従来から「乳房は外科など他科にお任せ」的なところがあったように思います。女性のかかりつけ医として、また、女性の疾患のゲードキーパーとして乳腺疾患の知識を持つことはとても重要であることは言うまでもありません。

そこで、今回の第14回関東産婦人科乳腺医学会学術集会では、テーマを「ブレストアウェアネス啓発のための基礎知識」とし、乳腺に関する最近の話題を中心に、多角的に乳腺疾患について学べる場としたいと考えました。特に画像診断については、各モダリティの現状と課題をまとめるべく、シンポジウムを企画いたしました。開催形式はいまだCOVID-19の状況が見えませんが、昨年同様に現地(都市センターホテル)およびオンライン(Zoomウェビナー形式)によるハイブリッド形式による開催を予定しております。

産婦人科医師のみならず、乳腺科、放射線科など他科の先生方、加えて助産師や看護師、薬剤師など、いろいろな領域の皆様にご参加いただけるものと期待いたしております。ぜひ、この分野に興味をお持ちのまわりの方々にもお声がけいただきたく、宜しくお願い申し上げます。

第14回 関東産婦人科乳腺医学会
会長 髙松 潔 (東京歯科大学市川総合病院 産婦人科 教授)